前回のまとめ

前回の記事 

マスクフィットテストでわかったこと

・マスクしても隙間から空気の出入りがあるよ。

このことを前提に話を進めます。

COVID-19の感染経路

もう一つ勉強しておきたいのが、コロナウイルスの感染経路です。

・飛沫感染・・・くしゃみ、咳で飛び散ったウイルスを口や鼻から吸い込む

・接触感染・・・どこかの経路から手についたウイルスが口に入る

この二つが感染経路として上げられています。

マスクを付けることで予防効果を期待できるのが、飛沫感染であることは想像に難くありません。

ところが、その後の接触感染を防ぎきらなければ結局は感染につながります。

接触感染を防ぐことは非常に難易度が高いということをご理解いただきたいと思います。

コロナウイルス感染者との濃厚接触

感染者と濃厚接触があった場合に感染のリスクが生じます。

ここでの濃厚接触の定義とは

①必要な感染予防策をせずに手で触れること

②対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合

あなたが感染者と②で濃厚接触したパターンを考えてみましょう。

この場合、マスクをしていることで飛沫感染をいくらか防ぐことができるかもしれません。

ですが、この後接触感染が生じるリスクは非常に高いです。

マスクにウイルスが付着しているだけでなくそのほかの場所、例えば眼鏡、顔(眼の周りや頬)、洋服、手にウイルスが付着しているはずです。

このあと手にウイルスが付着する可能性のある行為です。

×マスクを手で触る

×自分の顔を手で触れる

×眼をこする

×眼鏡を触る

×洋服を触る

このあと、マスクを外してテーブルの上に置く、スマホに触る、車のハンドルに触る、ドアノブに触る、水道の蛇口に触る、、、

あれよあれよと生活に必要な行動でウイルス汚染がどんどん広がっていきます。

そして最後に手を口に持っていくと、感染が成立、ウイルスの勝ち、です。

顎にウイルスが付着している可能性もあるので、マスクを顎にずらしてそのあともう一回もとにもどすのもアウトです。

これらのことを意識して行わずにマスクを使用している場合のみ、マスクが感染予防に役立つと言えるのです。

マスクにウイルスがついたと予想される場面ではマスクを交換だけでなく、体全部を洗って洋服を着替える、眼鏡を消毒しなければいけないです。

こんなのしてないですよね。

してる人がいたら逆に引いちゃいます。

でも、ホントに感染予防使用と思ったら、これをやらないと、マスクだけつけても医学的な意味での効果は薄いです。

実際に感染者と対峙する場面では、防護服がなかったとしたら、使い捨ての帽子、ゴーグル、マスク、ガウンを装着しており、1人の処置が終わればそれらを全て処分しているはずです。

ここまでやらないとこのウイルスは感染を防げません。

ですから、ほんとはみーんなマスクの感染予防効果なんて活用できていないのです。

マスクを付けて感染予防できていると考える方がよっぽど危険だと思います。

厚生労働省の官僚や世界の中のコロナウイルス感染患者を診る医療従事者にも感染者が生じているのはその裏付けと思います。

少なくともその人達はマスクはしていたはず、でも思わぬ部位にウイルスが付着していたために接触感染が生じてしまったのではと考えます。

その人達が感染予防できなかったウイルスをあなたご自身が防げると思いますか?

私は予防できる自信ないです。

コロナの感染予防

でもほとんどの方が感染してません、、、よね?

それはマスクのおかげではなく

「感染者との濃厚接触を避けている」

からだと思います。

やはりコロナの一番の感染予防があるとすれば、

「家族以外の人間との濃厚接触を避ける」

これにつきます。

一番安全なのは家から出ないこと。

感染が流行していない地区や、人の出入りの少ない地区も感染リスクは低いです。

感染がある程度確認されている地区で外出が必要な場合は下記に気をつけましょう。

場所や移動方法を工夫すれば私は旅行やバカンスも全然有りだと思います。

マスクの人に言いたい

マスクで屋外を歩いている人

→意味なし!

マスクで大阪城観光している人

→マスクで写真撮るの?あ、写真撮るときにマスク手で外した!意味なし!

マスクつけて自転車でお買い物

→意味なし!

花粉症の人

→意味あり。辛い時期です。内科、耳鼻科、皮膚科でお薬もらったら楽になるかもしれません。マスクにだけ頼るのはやめた方がよいです。

医療関係者

→意味あり。感染症はコロナだけではないですし、コロナの患者さんが来る可能性もあるので。シロスケも病院ではマスク着用。

マスクに思うこと

今回は医学的な方向からマスクについて考えてみました。

転売の動きは下火になりましたが、今朝、9時開店にむけてマスクを買うための長蛇の列を7時半に見て、そこまでする意味はないよね、と思いました。

コロナの影響で外に出られず、運動不足、と言っている人もいます。

医者じゃなくても、多くの情報が公開されておりそれにアクセスできる、現状です。

何事もそうですが、状況に合わせて、柔軟な対応が必要だと思います。

私は病院で患者さんを診る時以外はマスクをしません。

人が密集するところには行きません。

スイムは屋内で、バイク、ランは屋外でずっと変らずにやっています。

ばんばん出て行って、屋外で活動しましょう。

皆さんの生活も程度の差こそあれ今回のコロナショックの影響を受けているのではないでしょうか。

その中で、マスクに関してぐらいは、悩みがある方の助けになれたらと思いました。

本当にマスクが必要な方に行き届くのを願っています。

「場面によってはマスク必要なし」と考えているかたは他にもおられるようです。https://news.line.me/issue/oa-sakigake/395e93d27cee?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none

最後に、このような状況で実際にコロナウイルスと戦っている世界中の医療従事者の方にはただただ敬服するばかりです。

頑張っていただきたいと思うと同時に、お疲れの出ませんようにと祈っています。

前回と今回のまとめ

・きっついミントを使ったらマスクと顔の隙間が実感できるよ。

・ウイルスの一の矢(飛沫感染)をかわしても二の矢(接触感染)があるよ。

・非医療従事者が感染予防のためにマスクにこだわる必要はあまりなさそうだよ。

・感染予防のキモは手洗いする、人混みを避ける、空気がこもる場所を避けること。

・屋外でのラン・バイク練習はかなりコロナリスクが低そう。

・気兼ねなくトレーニングしちゃいましょう。

・コロナに負けるな!

著者

シロスケ

人生100年時代を皆さんと健康に楽しく生きるシロスケのブログです。 脳神経外科専門医、脊髄外科学会認定医、大阪在住、2児の父、昭和60年生、2019年10月から本格的にマラソン、トライアスロンのトレーニングを開始。 目標はマラソンサブスリーとIronman World Championship出場です。

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